Modern Objective-Cの立役者Apple LLVM compiler 4.0に迫る

OS X Mountain Lionと同時リリースされたXcode 4.4では
デフォルトコンパイラがApple LLVM compiler 4.0となりました。

本エントリでは、Modern Objective-Cの立役者Apple LLVM compiler 4.0に迫ります。

ちなみに下のワイバーン(ドラゴンの一種)はLLVMのロゴだそうです。
なんだかポケモンに見えるのは気のせいか。。。


LLVMって何?

LLVM(Low Level Virtual Machine)とは、
オープンソースプロジェクトLLVM.orgで開発されているコンパイラ基盤技術のことです。

コンパイル時、リンク時、実行時など、あらゆる時点でプログラムを最適化するように設計されており、
GCCの約2倍の速さでのコンパイルを実現します。
生成されたアプリケーションの実行速度も高速化されます。

LLVMは任意のプログラミング言語に対応可能であり、
フロントエンドとしては、現在、C, C++, FORTRAN, Objective-C, Ada, Dをサポートしています。

ちなみに、Appleは本家LLVMをそのまま使っているわけではなく、
独自にカスタマイズして”Apple LLVM Compiler“としているので、
本家LLVMとApple LLVM Compilerの間でのバージョン番号は一致しません。
なお、Apple LLVM CompilerはC, C++, Objective-Cをサポートしています。


Xcodeのコンパイラの変遷

現時点(2012/8)までのXcode 4.x系にて
デフォルトで選択可能なコンパイラの変遷は下記です。

Xcode Version Available Compiler
Xcode 4.4
  • Apple LLVM compiler 4.0
  • LLVM GCC 4.2
Xcode 4.3
  • Apple LLVM compiler 3.1
  • LLVM GCC 4.2
Xcode 4.2
  • Apple LLVM compiler 3.0
  • LLVM GCC 4.2
Xcode 4.1以前
  • LLVM compiler 2.0
  • LLVM GCC 4.2
  • GCC 4.2

Xcode 4.4で搭載されたApple LLVM compiler 4.0
Modern Objective-Cの世界を実現してくれるわけです。


Apple LLVM Compiler 4.0の新機能

  • デフォルト@synthesize
    未実装の場合も自動的に@propertyをsynthesizeします。
  • Objective-Cリテラル
    NSArray, NSDictionary, NSNumberにNSStringに類似したリテラルを使用できます。
  • Objective-Cコンテナ
    NSArray, NSDictionaryのアクセスに'[]’syntaxを使用できます。

Apple LLVM Compiler 4.0の新機能の詳細内容については
拙エントリ「Modern Objective-Cで実現するシンプルコーディングのススメ」にも記載したので、よろしければどうぞ。

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